インダストリアル向けチタンピアス|装着コツと注意

インダストリアル向けチタンピアス|装着コツと注意

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ライター Mio

Liora専属ライターのMioです。耳の軟骨を2ヶ所、1本の長いバーベルでつなぐインダストリアル。すごく格好良くて憧れますよね!

この記事では、金アレ経験者である私の視点から、インダストリアルになぜチタンピアスがおすすめなのか、そして一番の難関である「装着のコツ」や、日々の「注意点」を分かりやすく解説していきますね。

そもそもインダストリアルピアスとは?

インダストリアルピアスは、一般的に耳の上部(ヘリックス)の軟骨2ヶ所を、1本のストレートバーベルで貫通させるピアッシングスタイルです。

その独特な見た目から「インダストリアル(産業的・工業的)」と呼ばれています。

この「安定しにくさ」こそが、素材選びがとても重要になる理由なんですよ。

なぜインダストリアルに「チタン」がおすすめなの?

インダストリアルは、2つのホールが常に1本のバーベルで固定されています。

そのため、片方のホールに少しでも負担がかかると、もう片方のホールにも影響が出てしまい、トラブルが起きやすいんです。

特に金属アレルギー(金アレ)は、深刻なトラブルの原因になります。

金アレが起きにくい「強力なバリア」

金属アレルギーは、ピアス本体の金属が汗などで溶け出して、体と反応することで起こります。

その点、サージカルチタン(医療用チタン)は、金属が汗で溶け出す量が非常に少ない素材です。

チタンは空気に触れると、表面に「強力なバリア(不働態皮膜)」を瞬時に作ります。このバリアが、金属が内部から溶け出すのを防いでくれるんです。

だから、金アレの心配がある人や、デリケートな軟骨ピアス、特に安定が難しいインダストリアルには、チタンがとてもおすすめなんですよ。

軽くて耳への負担が少ない

インダストリアルはピアス自体が長くて大きめです。

ステンレスやシルバーと比べて、チタンはとても軽い金属です。重さによるホールへの負担を減らせるのも、大きなメリットですよね。

インダストリアルピアスの正しい選び方

せっかくチタンを選んでも、サイズが合っていないとトラブルの原因になります。

ゲージ(太さ)の確認

インダストリアルのゲージ(G)は、一般的に 14G(約1.6mm) が主流です。まれに16G(約1.2mm)の場合もありますが、安定しやすさを考えると14Gが推奨されることが多いです。

自分のホールの太さに合ったゲージを選んでくださいね。

内径(長さ)の重要性

インダストリアルで一番大切なのが、この「内径(バーベルの長さ)」です。

  • 短すぎる場合: ホールを圧迫してしまい、腫れや痛みの原因になります。
  • 長すぎる場合: マスクや髪の毛、メガネなどに引っかかりやすくなり、ホールに負担がかかります。

開けたばかりの時期は、腫れることを見越して少し長めのもの(ファーストピアス)を使います。

ホールが安定したら、自分の耳の幅(2つのホールの距離)にピッタリ合った長さに交換するのがベストです。耳の形は人それぞれなので、定規などでしっかり測るか、ピアススタジオで相談するのが確実ですよ。

難しい!インダストリアル装着のコツ【徹底解説】

インダストリアルピアスの最大の難関、それは「装着」ですよね。

「片方は入るけど、もう片方が出てこない!」 「角度が合わなくて、ホールを傷つけてしまった…」

そんな経験、ありませんか? 落ち着いてやれば大丈夫。いくつかのコツをご紹介しますね。

準備編:まずは環境を整えよう

焦りは禁物です。まずは準備をしっかりしましょう。

実践編:角度と順番がカギ

インダストリアルは、耳のフチに対して斜めに通っていることが多いです。

装着時の角度のイメージ

1. 後ろ(または上)のホールから入れる

一般的に、耳の後ろ側(または上側)のホールから先に通す方がやりやすいと言われています。鏡でホールの位置を確認しながら、バーベルの先端をホールに当てます。

2. ホールの「角度」を意識する

ここが最難関です。 ホールは皮膚に対して真っ直ぐ開いているとは限りません。バーベルをゆっくり差し込みながら、抵抗がない「スッと入る角度」を探します。

無理に押し込むのは絶対にダメです。痛みを感じたら、一度抜いて角度を変えてみましょう。

3. 反対側のホールへ誘導する

片方のホールを通過したら、バーベルの先端を、もう片方のホール(手前側・下側)に誘導します。

この時、耳たぶや軟骨を少し引っ張ったり、角度を変えたりして、2つのホールの「入り口」と「出口」が一直線になるように調整するのがコツです。

バーベルの先端が見えない時は、指先の感覚で探るか、合わせ鏡で確認しながら、ゆっくりと通します。

4. キャッチ(ボール)を留める

無事に貫通したら、キャッチ(ボール)をしっかり留めます。 チタンピアスはネジ式のものが多いので、滑らないようにティッシュなどで水分や油分を拭き取ってから回すと、しっかり留められますよ。

どうしても無理な時は

「何度やっても入らない」「痛い」という時は、無理をしないでください。

ホールがまだ安定していないか、腫れている可能性があります。 また、2つのホールの角度がずれてしまっていると、セルフでの装着は非常に困難です。

そんな時は、ピアススタジオや、ピアッシングに対応している皮膚科で相談するのが一番です。プロに入れてもらうのが安心ですよ。

インダストリアルピアスの注意点

無事に装着できても、インダストリアルは他のピアスよりデリケート。日々のケアにも注意が必要です。

1. とにかく「引っ掛け」に注意

一番の敵は「引っ掛け」です。

引っ掛けてしまうと、せっかく安定しかけたホールもすぐに腫れてしまいます。

2. 毎日のケアは「洗い流す」が基本

ホールが安定するまでは、消毒液を使いすぎると逆に肌の負担になることも。

お風呂の時に、シャワーで優しく洗い流し、泡が残らないようにしっかりすすぐのが基本です。お風呂上がりは、綿棒などで優しく水分を拭き取ってください。

3. 腫れや痛みが出たら?

インダストリアルは、ちょっとした刺激で腫れやすい場所です。

もし赤みや腫れ、痛みが続く場合は、すぐにピアスを外したりせず、まずはピアッシングを行ったスタジオや皮膚科に相談しましょう。

自己判断で「チタンだから大丈夫」と放置してしまうのが、一番よくないですからね。

無理せずチタンで楽しむインダストリアル

インダストリアルピアスについて、チタン素材の良さや装着のコツ、注意点をお話ししてきました。

  • インダストリアルは安定しにくく、トラブルが起きやすい。
  • だからこそ、金アレが起きにくく軽い「チタン」素材がおすすめ。
  • 装着は「角度」と「順番」が命。無理は禁物。
  • 装着後は「引っ掛け」に最大限注意する。

インダストリアルは、完成すれば本当に格好良く、長く楽しめるピアススタイルです。

私もチタンに出会う前は、軟骨ピアスが膿(う)んでしまって、何度も諦めた経験があります。でも、チタン素材(特にサージカルチタン)に変えてからは、そういったトラブルが本当に減りました。

安定するまで時間はかかりますが、焦らず、ゆっくりとホールを育ててあげてくださいね。

Lioraでも、インダストリアル用のサージカルチタン製バーベルを取り扱っています。サイズやデザインも色々あるので、ホールが安定した後のセカンドピアスとして、選択肢の一つに加えてみてもらえると嬉しいです。

あなたのピアスライフが、もっと楽しくなりますように。

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