チタンピアスは錆びる?誤解されやすい原因と対策

チタンピアスは錆びる?誤解されやすい原因と対策

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ライター Mio

Liora専属ライターのMioです。私も昔、金属アレルギー(金アレ)にすごく悩んでいました。

この記事では、なぜチタンピアスが錆びたように見えるのか、その本当の理由と簡単なお手入れ方法をお話ししますね。

「チタンは錆びないって聞いたのに、なんだか色がくすんできた…」
「もしかして、これも私には合わないの?」

その気持ち、とてもよく分かります。
でも、安心してください。
この記事では、なぜチタンピアスが錆びたように見えるのか、その本当の理由と、金アレで悩んだ私が実践している簡単なお手入れ方法を、分かりやすくお話ししますね。

そもそも「チタン」は本当に錆びないの?

まずは一番気になる疑問から、はっきりさせましょう。
チタンピアスが錆びるのか、どうか。
この答えを知るだけでも、安心できるかもしれません。

結論:チタンは「ほぼ錆びない」金属です

いきなり結論ですが、チタンは非常に錆びにくい金属です。
「絶対に」とは言えませんが、私たちが普段ピアスを使う環境(汗、水、海水、温泉など)では、まず錆びません。

金(ゴールド)やプラチナと同じくらい、安定性が高いんです。
だから、金アレ対策としてもよく選ばれています。

なぜ錆びにくい?「強力なバリア」の秘密

では、どうしてチタンはそんなに強いんでしょうか。
それは、チタンが空気に触れると、すぐに表面に「強力なバリア(不働態皮膜)」を作るからなんです。

このバリアは、とても頑丈。
もし傷がついても、一瞬で新しいバリアが再生されます。
このバリアが、汗や水が金属内部に入るのを防いでくれるんですね。

だから、金属が汗で溶け出す(金属イオン化する)ことがほとんどありません。
これが、チタンが錆びにくく、金アレも起こしにくい理由です。

チタンピアスが「錆びた」と誤解される3つの原因

「でも、私のピアスは現に変色してる…」
そう思いますよね。

チタン自体は錆びていなくても、別の原因で「錆びたように見える」ことがよくあります。
その主な原因を3つ、見ていきましょう。

原因1:皮脂や化粧品の「汚れ」の付着

一番多いのが、これです。
私たちは毎日、汗をかきます。ピアスホール周辺には、皮脂も分泌されます。
さらに、化粧水やファンデーション、日焼け止めなどが付くこともありますよね。

これらの「汚れ」がピアスの表面に蓄積すると、光沢が失われて、くすんだ色に見えてしまいます。
特にピアスのキャッチ側や、ポスト(軸)と飾りの境目などは、汚れが溜まりやすい場所です。

これが、錆びたと誤解される一番の原因なんですよ。

原因2:他の金属からの「もらい錆び」

「もらい錆び」という言葉、聞いたことありますか?
これは、チタン自体ではなく、近くにある他の金属の錆びが移ってしまう現象です。

例えば、こんなケースがあります。

  • 他のアクセサリー(鉄やメッキ製品など)と一緒に、ケースに保管していた。
  • 洗面所や浴室など、湿気が多い場所に置きっぱなしにしていた。

ステンレスの流し台に、ヘアピンを放置すると、流し台まで茶色くなることがありますよね。
あれと同じ原理です。
チタンピアスも、錆びやすい金属と触れたまま放置すると、錆びが移ることがあるんです。

原因3:実は「チタンポスト」だけだった(チタン合金やメッキ)

これも、意外と多い落とし穴です。
「チタンピアス」として売られていても、素材の使われ方は様々。

  • チタンポスト: ポスト(軸)の部分だけがチタンで、肌に触れる飾りの部分やキャッチが別の金属(真鍮や合金など)の場合。
  • チタン合金: チタンに別の金属を混ぜた合金の場合。
  • チタンメッキ: 他の金属の表面に、チタンを薄くコーティング(メッキ)しただけのもの。

もし、ポスト以外の部分(飾りやキャッチ)が錆びやすい金属だったら、そこが錆びてしまいます。
また、メッキの場合は、使っているうちに剥がれて、中の金属が汗で溶け出すことも。

せっかくチタンを選んだのに、これでは悲しいですよね。

ピアスの素材構成の違い(イメージ)

錆びや変色を防ぐ!チタンピアスの正しいお手入れ

チタンは錆びにくいですが、美しく保つには「汚れを落とす」お手入れが大切です。
私がいつもやっている、簡単なケアを紹介しますね。

普段のお手入れ(基本)

基本は、「外したら、拭く」です。
柔らかい布(メガネ拭きや、アクセサリー専用のクロス)で、表面の皮脂や汗を優しく拭き取ってください。

これだけでも、汚れの蓄積はかなり防げます。
面倒に思うかもしれませんが、習慣にしてしまうのが一番ですよ。

汚れが気になるとき(中性洗剤)

「最近くすんできたな」と感じたら、少し丁寧にお手入れします。

  1. 洗面器などに、ぬるま湯を入れます。
  2. 食器用の中性洗剤を1〜2滴たらし、軽く混ぜます。
  3. その中にピアスを入れ、5〜10分ほど浸け置きします。
  4. 汚れが浮いたら、指の腹で優しくこすり洗いします。
  5. 洗剤が残らないよう、流水でしっかりすすぎます。
  6. ここが大事! 柔らかいタオルやティッシュで、水分を完全に拭き取ります

水分が残ると、水垢の原因にもなるので、しっかり乾かしてくださいね。

やってはいけないNGケア

チタンは強いですが、避けたほうがいいお手入れもあります。

  • 研磨剤入りのクロス: 表面のバリアを傷つけたり、PVDコーティング(色付きチタン)の色が落ちたりする可能性があります。
  • 硬いブラシ: 鏡面仕上げ(ピカピカ)のピアスに、細かい傷がつくかもしれません。
  • 漂白剤や強力な酸性・アルカリ性の洗剤: チタンは耐えますが、もし小さな宝石などが付いていたら、そちらがダメージを受けるかも。

基本は「優しく洗って、しっかり拭く」です。

金アレさんが知っておきたいピアスの選び方

最後に、これからチタンピアスを選ぶときに、ぜひチェックしてほしいポイントをお話しします。
失敗を減らすために、とても大切なことです。

「純チタン」か「サージカルチタン」を選ぶ

金アレさんが安心して使いやすいのは、やはり純度の高いチタンです。

  • 純チタン(グレード2以上など): ほぼチタンだけでできています。金属が溶け出すリスクが非常に低いです。
  • サージカルチタン(チタン合金 G23/Ti-6AL-4V ELIなど): 医療用(インプラントなど)に使われる、高純度なチタン合金です。体内に埋め込めるほど安全性が高いものです。

Lioraで扱っているのも、このサージカルチタンが多いですね。
私も、今はこの素材に落ち着いています。

チタン素材の比較
種類 特徴 金アレのリスク
純チタン (G2等) ほぼチタンのみで構成 非常に低い
サージカルチタン (G23等) 医療用グレードのチタン合金 非常に低い(医療規格)
チタン合金 (上記以外) 他の金属が混ざっている 混合物による
チタンメッキ 表面のみチタン加工 高い(剥がれると地金が露出)

「チタンポスト」表記には注意

先ほどもお話ししましたが、「チタンポスト」という表記には少し注意が必要です。
もちろん、肌に直接触れるポスト部分がチタンなのは、金アレ対策として有効です。

でも、もし飾りやキャッチの部分が肌に触れて、そこでアレルギーが出てしまうと、意味がありませんよね。
特に、耳たぶが厚めの方や、飾りが大きいデザインが好きな方は、ポスト以外の部分も肌に触れやすいです。

できるだけ、「オールチタン」「フルチタン」(飾りもキャッチもチタン製)や、「サージカルチタン製」と明記されているものを選ぶと、より安心だと思います。

不安を解消して、チタンピアスと上手に付き合おう

ここまで、チタンピアスが錆びたと誤解される原因と、その対策についてお話ししてきました。

  • チタンは「強力なバリア」のおかげで、ほぼ錆びない。
  • 錆びて見える原因は、「汚れの蓄積」や「もらい錆び」がほとんど。
  • お手入れは、柔らかい布で拭くのが基本。時々、中性洗剤で洗う。
  • 選ぶときは「純チタン」や「サージカルチタン」が安心。

チタンは、金アレに悩む私たちにとって、本当に心強い味方です。
正しい知識とお手入れで、不安をなくして、チタンピアスのおしゃれを思いっきり楽しんでくださいね。

ちなみに、私がライターをしているLioraのピアスは、肌に優しいサージカルチタンを使ったものが中心です。
もし、どんなものを選べばいいか迷ったら、選択肢の一つとして、ぜひ覗いてみてください。
きっと、あなたに合うお気に入りが見つかると思いますよ。

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