青いチタンピアスの発色仕組み|色持ちとコーデ術

青いチタンピアスの発色仕組み|色持ちとコーデ術

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ライター Mio

Liora専属ライターのMioです。お店で見かける、あの吸い込まれるような青いチタンピアス、本当に綺麗ですよね。

この記事では、塗装ではない発色の仕組み、気になる色持ち、長く楽しむコツやコーデ術をご紹介します。

私も昔、金属アレルギー(金アレ)でピアスを諦めかけていた一人です。

でも、「この青色って塗装?」「使っているうちに剥げたりしない?」
特に金アレだと、メッキや塗装が肌に触れるのはちょっと不安…。

その気持ち、すごく分かります。
実はあの美しい青色、塗装やメッキじゃないんですよ。

この記事では、金アレ経験者の私から見て安心だった「青いチタンピアス」の秘密と、長く楽しむためのコツ、おしゃれなコーデ術をご紹介しますね。

あの美しい青色はどうやって?チタンピアスの発色の仕組み

まず一番気になる、あの色の正体からお話しします。
私も最初は「青い塗料」か「メッキ」だと思っていました。
でも、チタンの発色はまったく違う仕組みなんです。

塗装やメッキじゃない「陽極酸化」

チタンの鮮やかな色は、「陽極酸化(ようきょくさんか)」という技術で作られています。
なんだか難しそうに聞こえますが、すごく簡単に言うと「電気の力で、チタン表面に透明な膜をわざと作る」技術です。

チタンはもともと、空気中ですぐに薄い「バリア(不働態皮膜)」を作る性質があります。
陽極酸化は、このバリアを電気でコントロールして、狙った厚さに成長させるイメージですね。

この作られた膜自体は、無色透明なんです。
色が付いているわけではないんですよ。

光の屈折が生み出す「構造色」

じゃあ、なぜ青く見えるのか。
それが「構造色(こうぞうしょく)」と呼ばれる現象です。

シャボン玉や、CDの裏側が虹色に見えるのと同じ原理ですね。
あれも、色が付いているわけじゃなく、光が反射・屈折してそう見えています。

チタンの場合、表面にできた透明な膜(陽極酸化皮膜)に光が当たると、

  1. 膜の表面で反射する光
  2. 膜を通り抜けて、下のチタン本体で反射する光

この2つの光が、お互いに強め合ったり、打ち消し合ったりします。

このとき、特定の波長(色)の光だけが強く反射されて、私たちの目に届くんです。
これが、チタンが色づいて見える仕組みです。

チタンの「構造色」イメージ

なぜ青色や虹色が出せるの?

色の違いは、表面の「透明な膜の厚さ」だけで決まります。

電気をかける時間や強さを調整して、この膜をすごーく薄く(ナノメートル単位!)コントロールします。

  • 膜が薄いと…黄色や茶色
  • 膜が厚くなるにつれて…青色や紫色、緑色
  • さらに厚くなると…ピンクやグラデーション(虹色)

こんな風に、膜の厚さ次第で、まるで虹のように様々な色を出せるんです。
塗料を一滴も使わずに、チタンそのものの性質と光だけで色を生み出しているなんて、なんだか不思議で素敵ですよね。

だから、金属アレルギーが心配な方でも安心しやすいんです。
表面はチタンのバリア(皮膜)で覆われているだけで、他の金属や塗料が肌に触れる心配がないからです。

気になる「色持ち」は?青いチタンピアスは色落ちする?

「塗装じゃないのは分かったけど、じゃあ色は消えないの?」
これも大切なポイントですよね。

基本的には色落ちしにくい

結論から言うと、水濡れや汗、紫外線などで色が溶け出したり、褪せたりすることは、まずありません。
なぜなら、色(色素)を塗っているわけではなく、膜の「厚さ」で色が決まっているからです。

お風呂やプールで濡れたくらいでは、この膜の厚さは変わりません。
だから、一般的なメッキアクセサリーのように「汗で色が変わった」「お風呂に入ったら剥げた」という心配が少ないのは、大きなメリットです。

注意したいのは「摩擦」と「皮脂汚れ」

ただし、弱点がないわけではありません。
チタンの発色(陽極酸化皮膜)が苦手なのは、「硬いもので強くこする」ことです。

この皮膜はとても薄い(髪の毛の太さの数百分の一!)ので、研磨剤入りのクロスで磨いたり、硬いアクセサリーと一緒にポーチに入れてガチャガチャ擦れると、膜が削れてしまうことがあります。

膜が削れたり、厚みが変わったりすると、光の屈折が変わってしまい、

  • 色が薄く見える
  • 違う色に見える(例:青→黄色)
  • 元のチタンの色(銀色)に戻る

といった変化が起きる可能性があります。

これが、チタンピアスの「色落ち」と言われる現象の正体です。
塗装が剥げるのとは違って、「表面の膜が削れて、色の見え方が変わってしまう」ということですね。

また、皮脂や化粧品で膜の表面が汚れると、光の屈折が鈍くなり、色がくすんで見えることもあります。

長持ちさせるためのお手入れ方法

せっかくの綺麗な青色、長く楽しみたいですよね。
ポイントは「優しく洗う」ことと「摩擦を避ける」ことです。

おしゃれ度アップ!青いチタンピアスのコーデ術

青いチタンピアスは、その鮮やかな色合いが魅力。
コーデのアクセントにぴったりなんですよ。
金アレを気にせず、こんなに綺麗な色を身につけられるのは嬉しいですよね。

シンプルコーデの差し色として

一番取り入れやすいのが、白シャツやTシャツ、無地のニットといったシンプルな服装に合わせる方法です。
耳元に鮮やかな「青」が一点入るだけで、全体の印象がぐっと引き締まり、洗練された雰囲気になります。

特に、服装全体をモノトーン(白・黒・グレー)や、ベージュ・ネイビーなどのベーシックカラーでまとめると、ピアスの青色が際立って、とてもおしゃれに見えますよ。

シルバーやゴールドとの重ね付け

「青いピアスって、他のアクセサリーと合わせにくそう…」
そんなことはありません。

チタンの青色は、シルバー色のアクセサリー(例えば、サージカルステンレスや他のチタン製品)と相性抜群です。
涼しげで、クリーンな印象にまとまります。

意外とゴールド色のアクセサリーとも合うんですよ。
青と金色の組み合わせは、少し個性的で華やかな雰囲気(エキゾチックな感じ)になります。
イヤーカフなどで、あえて色をミックスするのも上級者テクニックですね。

髪色やメイクとのバランス

青いピアスは、髪色とのコントラストも楽しめます。

  • 黒髪・暗髪:ピアスの青がはっきりと映え、クールで知的な印象に。
  • 明るい髪色(ブラウン・金髪):髪色に負けない存在感があり、華やかな印象に。

また、アイシャドウやネイルに、ピアスと同系色(ブルー系)補色(オレンジ・イエロー系)を少し取り入れると、統一感が出たり、逆にお互いを引き立て合ったりして、コーデ全体がまとまりやすくなりますよ。

青いチタンピアスで、もっと自由におしゃれを楽しもう

今回は、青いチタンピアスの発色の仕組みから、色持ち、コーデ術までお話ししてきました。

  • チタンの青色は、塗装やメッキではなく「陽極酸化」によるもの。
  • 光の屈折で色が見える「構造色」だから、金属(チタン)そのもの。
  • 汗や水では色落ちしにくいけれど、強い摩擦には注意が必要。
  • お手入れは優しく拭くか洗い、保管は個別に。
  • シンプルな服装の差し色として、大活躍するアイテム。

私自身、金属アレルギーで長年悩んできたので、「肌に優しい」と「おしゃれな色」を両立できるチタンピアスは、本当に出会えてよかった素材の一つです。
特に青や虹色のような、ステンレスでは出せない鮮やかな色を楽しめるのは、チタンならではの特権ですよね。

もし、あなたが金アレでカラフルなピアスを諦めていたり、チタンピアスの色持ちに不安を感じていたりしたら、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

Lioraでも、肌に優しいサージカルチタン(医療用チタン)を使った、綺麗な色のピアスを扱っています。
もちろん、陽極酸化による発色なので、安心して使っていただけるものばかりですよ。
良かったら、ぜひチェックしてみてくださいね。

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