色落ちの真相|コーティング仕上げのチタンピアス対策

色落ちの真相|コーティング仕上げのチタンピアス対策

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ライター Mio

Liora専属ライターのMioです。私も昔「チタンなのに変色した?」と焦った経験があるんです。

この記事では、コーティングピアスの色落ちの真相と、大切に使うための対策を分かりやすくお話ししますね。

「チタンピアスが色落ち」は誤解かも?

「チタンは錆びないし変色しない」と聞いて選んだのに、色が変わってしまったら驚きますよね。でも、まず知ってほしいのは、ピアスに使われるチタン(サージカルチタンなど)自体は、非常に安定した金属だということです。

チタンは表面に「強力なバリア(不働態皮膜)」を自分で作るので、汗や水に触れても金属が溶け出しにくいんです。だから、変色したり錆びたりすることは、ほぼありません。

では、なぜ色が変わってしまうんでしょうか?その答えは、ピアスの「表面」にあります。

色落ちの正体は「表面のコーティング」

私たちがお店で見かける、ゴールドやピンクゴールド、ブラックなどのカラフルなチタンピアス。実はあれ、チタンそのものの色ではないことが多いんです。

チタンの地金(本体)は、銀色っぽい色(シルバーカラー)をしています。

じゃあ、あのキレイな色は何かというと、チタンの表面に施された「カラーコーティング(メッキなど)」の色なんですね。つまり「色落ちした」と感じる現象は、チタン本体が変色したのではなく、表面のコーティングが剥がれたり、摩耗したりしている状態なんです。

なぜコーティングが必要なの?

チタン自体はとても優秀な素材ですが、色のバリエーションは限られます。そこで、ファッション性を高めるため、チタンの地金の上に様々な色をコーティング(メッキ)して、おしゃれなピアスがたくさん作られています。私たちがおしゃれを楽しめるのは、このコーティング技術のおかげでもあるんですね。

コーティングの種類と色落ちのしやすさ

ピアスのコーティングには、いくつか種類があります。色落ちのしやすさは、この種類によって変わってきます。

特徴 一般的なメッキ(電気メッキ等) PVDコーティング(イオンプレーティング)
耐久性 摩擦や汗に弱く、剥がれやすい 傷がつきにくく、非常に硬い
密着性 比較的低い 非常に高い(一体化に近い)
色落ち しやすい 格段にしにくい
用途例 安価なアクセサリー全般 医療機器、高級時計など

一般的なメッキ(電気メッキなど)

比較的、安価なアクセサリーによく使われる方法です。ですが、残念ながら摩擦や汗、化粧品などに弱く、使っているうちに剥がれやすい傾向があります。コーティングが剥がれると、下地(場合によってはチタンではない金属)が露出して、アレルギーの原因になることも…。

PVDコーティング(イオンプレーティング)

これは、一般的なメッキとは違う、特殊な技術です。真空の釜の中で、イオン化した金属をチタンの表面に強く蒸着させます。(ちょっと難しい言葉ですが、「強力に吹き付けて一体化させる」イメージです)

この方法は、非常に硬くて密着性が高い膜を作れるのが特徴です。そのため、一般的なメッキに比べて、傷がつきにくく、格段に色落ちしにくいんですよ。医療機器などにも使われる、信頼性の高い技術です。

大切なピアスを長持ちさせる5つのコツ

お気に入りのコーティングピアス。せっかくなら長く使いたいですよね。私も実践している、色落ちを防ぐための簡単なコツを紹介します。

特に「つけっぱなし」はコーティングにとって大敵です。汗や皮脂、石鹸カスなどが付いたままだと、劣化を早めてしまいます。少しの手間で、ピアスは長持ちしてくれますよ。

もし色落ちや違和感が出たら

もしコーティングが剥がれて、見た目が変わってしまったり、耳に違和感(かゆみ、赤みなど)を感じたりしたら…。それは体からのサインかもしれません。

すぐにピアスの使用を中止して、様子を見てください。無理して着け続けるのは、アレルギーを発症させる原因にもなるので危険です。

色落ちの心配が少ないピアスの選び方

「とはいえ、やっぱり色落ちの心配をせずにおしゃれを楽しみたい!」その気持ち、よく分かります。最後に、私が金アレ経験者としておすすめする「色落ちの心配が少ない」ピアスの選び方をお伝えしますね。

1. 「PVDコーティング」を選ぶ

先ほどもお話しした、傷や剥がれに強い「PVDコーティング(イオンプレーティング)」仕上げのものです。「長持ち」と「安全性」を両立したいなら、これが有力な選択肢になります。

2. 「チタンカラー(無垢)」を選ぶ

これが一番、色落ちの心配がない方法です。つまり、コーティングを一切していない、チタン地金そのままのピアスを選ぶこと。チタン本来の、落ち着いたシルバーカラーもすごく素敵ですよ。肌に触れる部分(ポストやキャッチ)がチタン無垢であれば、アレルギーの心配もぐっと減ります。

3. 「チタン発色」を選ぶ

これは少し特殊ですが、チタンの表面にある「強力なバリア(不働態皮膜)」の厚さを電気的にコントロールして、光の反射で色を見せる技術です。塗料やメッキではないので、理論上は「色が剥げる」ことはありません。(ただし、強い摩擦で皮膜自体が削れる可能性はゼロではありません)鮮やかなブルーやグリーン、虹色などが出せるのが特徴です。

まとめ

コーティングピアスの色落ちは、チタン本体ではなく、表面の加工が原因であることがほとんどです。その仕組みを知って、日々のちょっとしたケアを心がけるだけで、お気に入りのピアスはもっと長く輝いてくれますよ。

私も昔は失敗しましたが、今は素材の特性を理解して、PVDコーティングのものやチタンカラーを使い分けています。Lioraの製品も、そうした肌への優しさと耐久性を大切に考えて作られています。あなたに合うピアスを見つけて、安心して毎日のおしゃれを楽しんでくださいね。

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