荒れるときのチタンピアス対策|素材・衛生・摩擦ケア

荒れるときのチタンピアス対策|素材・衛生・摩擦ケア

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ライター Mio

Liora専属ライターのMioです。私も昔、「チタンなら絶対大丈夫」と思って着けたピアスで、なぜかホールが荒れてしまった経験があるんです。

この記事では、なぜ安全と言われるチタンピアスでも荒れてしまうのか、その原因と、今日からできる具体的な対策を3つのポイントからお話ししますね。

チタンピアスで荒れる?考えられる3つの主な原因

「チタンは金アレ対応」と聞いて選んだのに、かゆみや赤みが出ると不安になりますよね。「もう私はピアスができないのかな…」って。その気持ち、すごく分かります。

でも、諦めるのはまだ早いかもしれません。実は、「チタン」と一口に言っても、いろんな種類があるんです。それに、原因は金属だけじゃないかもしれません。

まずは考えられる主な原因を3つ見ていきましょう。

原因1:チタンの「種類」が合っていないかも

一番に考えられるのは、素材の問題です。「チタンピアス」として売られていても、その純度や種類は様々です。

例えば、「チタン合金」の場合。これはチタンにアルミやバナジウムなど、他の金属を混ぜて強度を高めたものです。この「他の金属」に、あなたの肌が反応してしまっている可能性があります。

また、ピアスのデザイン部分やキャッチ(留め具)がチタンではなく、真鍮(しんちゅう)やニッケルなどの素材でできていることもあります。ポスト(軸)だけがチタン、というケースですね。

原因2:衛生管理(ケア)の方法は大丈夫?

二つ目は、金属アレルギーではなく、単純な「接触性皮膚炎」の可能性です。ピアスホールには、皮脂や汗、シャンプーのすすぎ残しなどが意外と溜まりやすいんです。

これらを放っておくと、雑菌が繁殖して炎症を起こし、かゆみや赤み、ひどい時には膿(うみ)の原因になることも。特にファーストピアスを卒業したばかりのデリケートな時期は注意が必要です。

原因3:ピアスによる「摩擦」や「圧迫」

三つ目は、金属が原因ではない「物理的な刺激」です。

例えば、重すぎるピアスがホールに負担をかけていたり、引っかかりやすいデザインのピアスが服や髪に絡まってホールを傷つけてしまったり。

また、寝るときにピアスを着けたままで、枕などで圧迫されて炎症を起こすケースも多いんですよ。

【素材編】荒れないためのチタンピアスの選び方

原因がいくつか見えてきましたね。ここからは、具体的な対策を3つのポイントに分けてお話しします。まずは一番大切な「素材」の選び方から見直してみましょう。

「純チタン」か「サージカルチタン」を選ぼう

チタンで荒れてしまった経験があるなら、次に選ぶときは素材の「純度」にこだわってみてください。

おすすめは、「純チタン」(JIS規格で99.4%以上)や、「サージカルチタン」と呼ばれる医療用のチタン(ASTM F136など)です。

これらは不純物が非常に少なく、金属が汗などで溶け出す(イオン化する)リスクが極めて低いです。表面に「強力なバリア(不働態皮膜)」を自動で作る性質があり、これが肌をしっかり守ってくれるんですよ。

チタン「ポスト」とチタン「コーティング」の違い

お店でピアスを選ぶときは、表記をよくチェックしてみてください。「チタンポスト」と書かれている場合、肌に触れるポスト(軸)以外の部分は、違う金属かもしれません。

また、「チタンコーティング」や「チタンメッキ」は要注意です。表面はチタンでも、使っているうちにコーティングが剥がれて、下地の金属(ニッケルなど)が露出してしまうことがあります。

肌に触れる部分は「すべて」純チタンかサージカルチタンであることを確認するのが、一番安心な選び方ですね。

【衛生編】ピアスホールを清潔に保つ日常ケア

素材はバッチリ。それでも調子が悪いなら、日々のケアを見直すチャンスかもしれません。清潔に保つといっても、やりすぎは禁物なんですよ。

基本は「洗浄」と「乾燥」

ピアスホールが安定しているなら、特別な消毒は毎日しなくても大丈夫です。

大切なのは、お風呂のついでに、石鹸やボディソープの泡でピアスごと優しく洗い流してあげること。このとき、シャンプーやリンスが残らないように、しっかりすすぐのがポイントです。

そして、お風呂から出たら、タオルやティッシュでピアスホール周りの水分を優しく拭き取ります。水分が残っていると、雑菌が繁殖しやすくなってしまうんです。

消毒は必要?やりすぎに注意

ホールが荒れると、つい消毒液でシュッとしたくなりますよね。でも、消毒液は刺激が強く、かえって肌を傷めたり、治癒に必要な良い菌まで殺してしまったりすることがあります。

もし赤みやかゆみが出たら、まずはピアスを外してホールを休ませ、清潔な水やぬるま湯で洗い流す程度にしてみてください。それでも治まらない時は、皮膚科のお医者さんに相談するのが一番です。

【摩擦編】刺激を減らすピアスの付け方・選び方

最後のポイントは「物理的な刺激」です。ピアスホールもデリケートな肌の一部。日常のふとした動作で、負担をかけているかもしれません。

引っかかりにくいデザインを選ぶ

大ぶりで揺れるピアスや、デザインが複雑なピアスは可愛いですよね。でも、調子が悪い時は少しお休みして、シンプルで引っかかりにくいデザインを選んでみてください。

スタッドタイプ(一粒石など)や、表面が滑らかな小さなフープタイプは、服や髪、マスクの紐などに引っかかりにくく、ホールへの負担を減らせます。

就寝時や着替え時の工夫

特に無意識に刺激を与えやすいのが、寝ている時と着替える時です。

ピアスを着けたまま寝ると、寝返りなどで枕に強く押し付けられ、ホールが圧迫されてしまいます。ホールが安定しているなら、寝る時は外すのがおすすめです。

また、セーターなど頭からかぶる服に着替える時は、ピアスを引っ掛けないように、ゆっくりと着替えるように意識してみてくださいね。

それでも荒れる…チタン以外の選択肢は?

「純チタンを選んだ」「ケアも摩擦も気をつけた」。それでも調子が戻らないなら、チタン以外の素材を試してみるのも一つの手です。

サージカルステンレス316L

チタンと並んで金アレ対応素材として人気なのが、「サージカルステンレス316L」です。こちらも医療用メスなどに使われる、信頼性の高い素材です。

チタンより安価な場合も多く、丈夫で傷つきにくいのが特徴です。ただ、ごく微量ですがニッケルなどを含むため、極度のニッケルアレルギーの方は、チタンの方がより安心かもしれません。

樹脂(プラスチック)ピアスの特徴

金属ではないので、金属アレルギーの心配は一切ありません。透明なものも多く、ピアスホールを隠したくない時にも便利です。

ただし、樹脂は表面にミクロな傷がつきやすく、そこに雑菌が溜まりやすいという欠点があります。また、強度が弱く、ポストが折れやすいことも。長期の連続使用にはあまり向かない素材と言えますね。

チタンと他の素材の比較
素材 アレルギーの安心度 特徴・注意点
純チタン/サージカルチタン ◎ (極めて低い) 最も安心な選択肢の一つ。軽い。
サージカルステンレス (316L) ○ (低い) 安価で丈夫。微量のニッケルを含む。
樹脂(プラスチック) ◎ (金属ではない) 傷つきやすく不衛生になりがち。長期使用に不向き。

諦めないで。素材とケアを見直して快適なピアスライフを

チタンピアスで荒れてしまう原因と対策、いかがでしたか?

「チタンなのに荒れた」と落ち込んでいた方も、原因は金属アレルギーだけじゃないかもしれない、と少し安心できたのではないでしょうか。

大切なのは、今の自分の肌の状態をよく観察して、「素材」「衛生」「摩擦」の3つのバランスを見直すことです。

私もいろいろ試した結果、今はLioraでも扱っているような、信頼できるお店の「サージカルチタン」のピアスに落ち着いています。もし素材選びで迷ったら、選択肢の一つとして考えてみてくださいね。

あなたに合うピアスがきっと見つかります。諦めずに、一緒におしゃれを楽しんでいきましょうね。

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