かゆみ相談の要点整理|チタンピアスに合う対策

かゆみ相談の要点整理|チタンピアスに合う対策

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ライター Mio

Liora専属ライターのMioです。私も昔、「チタンなら大丈夫」と聞いて選んだのに、かゆみが出て不安になった経験があります。

この記事では、チタンピアスでかゆみが出る原因と、すぐにできる対策の要点を整理してお伝えします。

「チタンピアスなら安心」は本当? かゆみの原因

「チタン=金属アレルギー対応」というイメージ、ありますよね。実際、チタンはとてもアレルギーを起こしにくい金属なんです。

チタン自体はアレルギーを起こしにくい素材

チタンは、汗などに触れると表面に「強力なバリア(不働態皮膜)」をすぐに作ります。このバリアがとても強固なので、中の金属が汗で溶け出すのを防いでくれるんです。

金属アレルギーは、金属が汗で溶け出してイオン化し、体内のタンパク質と反応して起こります。チタンは溶け出しにくいので、安全性が高いと言われています。

では、なぜそのチタンピアスでかゆみが出るのでしょうか。考えられる原因は、主に3つあります。

原因1:チタンの「純度」の問題

一つ目は、「チタン製」と書かれていても、それが「純チタン」ではない可能性です。アクセサリーに使われるチタンには、色々な種類があります。

安価なチタンピアスの中には、他の金属を混ぜた「チタン合金」が使われていることがあります。もし、その混ぜられた金属にニッケルやコバルトなど、アレルギーを起こしやすいものが含まれていたら…。チタンの割合が多くても、微量に溶け出した他の金属に肌が反応してしまうことがあるんですよ。

原因2:ピアスの「表面処理」の問題

二つ目は、ピアスの「色」の問題です。きれいなゴールドやピンクゴールドのチタンピアス、可愛いですよね。でも、その色はチタン本来の色(銀灰色)ではありません。

多くの場合、チタンの表面に別の金属でメッキやコーティング(色付け)がされています。使っているうちに、そのメッキが剥がれてしまうと…。下地に使われている金属(場合によってはニッケルなど)がむき出しになり、汗で溶け出してかゆみを引き起こすことがあります。

原因3:体調やピアスホールの状態

三つ目は、金属アレルギーではなく、別の原因です。

  • 体調不良や汗: 寝不足やストレスで肌が敏感になっている時や、汗をたくさんかいた時は、いつもは大丈夫な素材でも刺激を感じることがあります。
  • ピアスホールの不調: ピアスホールがまだ完成していない(不安定)だったり、服を脱ぐ時などに引っかけて小さな傷がついていたりすると、かゆみや炎症が起きやすくなります。
  • 汚れ: ピアスやホールに皮脂やシャンプーの洗い残しが溜まっていると、雑菌が繁殖してかゆみの原因になることもあります。

まずは「チタンだから」と決めつけず、いろいろな可能性を考えてみることが大切です。

かゆみが出た時の「チタンピアス対策」要点整理

もしチタンピアスを着けていて「かゆいかも?」と感じたら。慌てずに、まずは以下の3つの対策を試してみてください。

対策1:すぐに使用を中止して肌を休ませる

これが一番大切です。「ちょっとだけなら」と我慢して着け続けると、症状が悪化してしまうかもしれません。かゆみや赤みを感じたら、すぐにピアスを外しましょう。そして、肌を清潔にして、ピアスホールを休ませてあげてください。

対策2:ピアス本体を優しく洗浄する

外したピアスは、一度きれいに洗いましょう。目に見えない皮脂や汗、ホコリが付いているかもしれません。低刺激の中性洗剤(食器用洗剤など)を少し水で薄め、その中で優しく振り洗いします。洗剤が残らないよう、流水でしっかりすすぎ、柔らかい布で水分を拭き取ってください。

対策3:ピアスホールの状態を確認する

ピアスを外した状態で、ピアスホールをチェックしてみてください。もし膿(うみ)が出ている、強く腫れている、血が出ている、という場合は、金属アレルギーより先にピアスホールのトラブルをケアする必要があります。この場合は、ピアスを無理に戻さず、早めに皮膚科で相談するのが安心です。

かゆみを防ぐ「チタン選び」のポイント

かゆみの原因が分かってくると、次にどんなチタンピアスを選べば良いか、ポイントが見えてきますよね。今後のピアス選びで失敗しないために、3つのポイントを整理しました。

チタンピアスの種類とリスク
ピアスの種類 アレルギーリスク 特徴・注意点
純チタン (G1, G2)
医療用チタン (G23)
極めて低い 最も安心できる選択肢。無垢(無塗装)が望ましい。
チタン合金(規格不明) 低い〜中 「チタン製」とのみ記載。他の金属(ニッケル等)を含む可能性あり。
チタンポスト(メッキ) 中〜高い 軸だけチタンだが、肌に触れる飾りがメッキ。剥がれるとかゆみが出やすい。

ポイント1:「純チタン」か「医療用チタン」を選ぶ

「チタン製」という言葉だけでなく、その「純度」や「規格」に注目してみてください。アレルギーのリスクを避けるなら、以下のような素材がおすすめです。

  • 純チタン(Grade1, Grade2 / G1, G2): チタンが99%以上のもので、不純物が少ないです。「ピュアチタン」と呼ばれることもあります。
  • 医療用チタン(ASTM F-136 / G23): インプラント(人工骨)などにも使われる、医療用のチタン合金です。アレルギーの原因となるニッケルなどを含まないよう、厳しく成分調整されています。

「チタン合金」とだけ書かれているものは、何の金属が混ざっているか分からないため、注意が必要です。

ポイント2:メッキやコーティングが無いデザインを選ぶ

かゆみの原因が「表面処理」だった可能性を考えると、なるべくメッキやコーティングがされていない、「無垢」のデザインを選ぶのが安心です。チタン本来の銀灰色も、クールで素敵ですよ。

もし色のついたものが良い場合は、「PVDコーティング」など、剥がれにくく金属が溶け出しにくいとされる、特殊な加工がされたものを選ぶと良いかもしれません。

ポイント3:素材の記載が明確なお店を選ぶ

「G23チタン使用」「純チタン99.4%」など、使っている素材の規格や純度をきちんとサイトや店頭で説明している。そんな信頼できるお店を選ぶことも、とても大切です。安価すぎるものは、素材が曖昧な場合もあるので、少し立ち止まって確認してみてください。

それでもかゆみが続く場合は?

対策をしても、ピアス選びに気をつけても、かゆみや違和感が続く…。そんな時は、無理をしないでくださいね。

症状が引かない時は皮膚科を受診

上記カードの通り、症状が続く場合は皮膚科の受診が最優先です。ピアスホール自体のケアが必要な場合もあります。

不安ならパッチテストも検討

「自分はどの金属に反応するんだろう?」と不安が続くなら、一度、皮膚科で「金属アレルギーパッチテスト」を受けるのも一つの方法です。原因がはっきり分かると、今後の素材選びがとても楽になりますよ。

不安を減らして、ピアスのおしゃれを楽しもう

チタンピアスでかゆみが出た時の、原因と対策の要点を整理してきました。

私も昔は、どの素材なら大丈夫か分からず、試しては失敗して、落ち込むことも多かったです。でも、素材の知識をちゃんと知って、選び方を変えてからは、不安がずっと減りました。

大切なのは、自分の肌の状態を知り、信頼できる素材を選ぶことです。

ちなみに私(Mio)は、いろいろ試した結果、今は「サージカルチタン」という素材に落ち着いています。これは医療用インプラントにも使われるグレードのチタンで、アレルギー性が極めて低いんです。

Lioraで扱っているチタン製品も、このサージカルチタン(ASTM F-136など)にこだわっています。もし素材選びに迷ったら、こうした医療用グレードの素材を基準に探してみるのも、安心できる選択肢の一つだと思いますよ。

あなたのピアスライフが、もっと楽しく、安心できるものになりますように。

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