ファーストピアス素材対決!医療用ステンレスとチタン、安全なのはどっち?

ファーストピアス素材対決!医療用ステンレスとチタン、安全なのはどっち?

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ライター Mio

Liora専属ライターのMioです。初めてのピアス、ワクワクしますよね。でも同時に「素材は何がいいんだろう?」と不安になる気持ち、私も経験者だから分かります。

この記事では、ファーストピアスに最適な素材はどちらか、「医療用ステンレス」と「チタン」の違いを詳しく解説しますね。

まず結論:ファーストピアスには「チタン」がおすすめ

「ステンレスとチタン、どっち?」
もし友人に聞かれたら、私は迷わず「チタン」をすすめます。
特に金アレが心配な人や、初めてで不安な人には、チタンの方が安心感が大きいんですよ。

なぜ?「医療用」でもステンレスはリスクがゼロではないから

「医療用ステンレス」は、たしかに一般的な金属よりずっと安全性が高い素材です。
手術用のメスなどにも使われるくらいですからね。

でも、「金アレのリスクがゼロ」ではないんです。
ここが一番大切なポイントです。

医療用ステンレスにも、金アレの原因になりやすい金属(ニッケルなど)が、少しだけ含まれています。
健康な肌なら問題ないことがほとんどです。
でも、開けたばかりのピアスホールは、まだ皮膚ができていない「傷口」と同じ状態
とてもデリケートなんです。

その傷口に、ニッケルなどが触れ続けると、体が「異物が入ってきた!」と反応してしまうことがあります。
これが、金アレの始まりになるかもしれないんです。

だから、まだ不安定なファーストピアスの時期は、できるだけリスクを避けるのが大切。
その点で、チタンの方が優秀なんですよ。

「医療用ステンレス」ってどんな素材?

では、もう少し詳しく「医療用ステンレス」を見てみましょう。

正式には「サージカルステンレス」

よく聞く「医療用ステンレス」は、正式には「サージカルステンレス」と呼ばれます。
「サージカル(Surgical)」は「外科の」という意味ですね。
素材の記号だと「SUS316L」などが有名です。

この素材は、鉄をベースに、クロムやニッケルなどを混ぜて作られています。

メリット:傷がつきにくく、錆びにくい

サージカルステンレスのすごいところは、その丈夫さです。
とても硬くて、傷がつきにくい。
そして、表面に「強力なバリア(不働態皮膜)」を作るので、汗などでも錆びにくいんです。

お手入れが簡単で、比較的安価なものが多いのも嬉しいポイントですよね。
だから、ピアスホールが完成した後の「セカンドピアス」としては、とても人気があります。

デメリット:金アレの原因金属を含んでいる

問題は、先ほどもお話しした「含まれている成分」です。
サージカルステンレス(SUS316L)には、鉄のほかに、クロムが約18%、ニッケルが約12%含まれています。

クロムやニッケルは、金アレを引き起こしやすい代表的な金属です。
ステンレスは「強力なバリア」で、これらの金属が溶け出すのを防いでいます。
でも、そのバリアも100%完璧ではありません。

特にファーストピアスのように、体液(血液やリンパ液)にずっと触れ続ける環境では、金属が少しずつ溶け出す可能性がゼロではないんです。

「チタン」ってどんな素材?

次にお話しするのが、私がファーストピアスに一番おすすめしたい「チタン」です。

非常に高い安全性(純チタン、サージカルチタン)

チタンは、金属の中でもトップクラスで安全性が高い素材です。
人工骨やデンタルインプラント(歯の根っこ)など、体の中に埋め込む医療機器にも使われています。
それくらい、体に優しい金属なんですよ。

メリット:金属が汗で溶け出しにくい

チタンが安全な理由は、ステンレスよりもさらに強力な「バリア」を瞬時に作れるからです。
このバリアがとても安定していて、汗や体液に触れても、金属がほとんど溶け出しません

金属が溶け出さない(イオン化しない)ということは、体が「異物だ!」と反応するきっかけを与えない、ということ。
だから、金アレのリスクを最小限にできるんです。

さらに、チタンはとても「軽い」のも特徴です。
ピアスホールへの負担が少ないのも、嬉しいポイントですよね。

デメリット:ステンレスに比べると高価な場合も

安全性や軽さなど、メリットが多いチタン。
デメリットを挙げるとすれば、ステンレス製品に比べると、少し価格が高くなる傾向があることです。
でも、ファーストピアスはホールが完成するまでの約数ヶ月間、ずっと着けておく大切なもの。
「一生モノの安心を買う」と考えれば、選ぶ価値は十分あると思いますよ。

徹底比較!ファーストピアス素材対決

ここで、二つの素材を比べてみましょう。
ファーストピアスを選ぶ観点で比較しますね。

比較ポイント チタン(純チタン/サージカルチタン) 医療用ステンレス(SUS316L)
金アレの安全性 ◎(極めて起こしにくい) △(原因金属を含み、リスクあり)
金属の溶け出し ほぼ無い わずかに溶け出す可能性あり
重さ ◯(とても軽い) △(チタンより重い)
価格 △(やや高価) ◯(安価なものが多い)
ファーストピアス ◎(最適) ✕(非推奨)

金アレの起こしにくさ(チタンの圧勝)

表で見てもらうと、一目瞭然ですよね。
ファーストピアスの目的は「安全に、きれいなホールを完成させること」です。
そう考えると、金アレの原因金属を含まないチタンの方が、圧倒的に安心です。

重さ(チタンの方が軽い)

重さも意外と大切です。
開けたてのホールは、ちょっとした刺激も負担になります。
軽いチタンは、ホールへの負担を減らしてくれますよ。

価格(ステンレスの方が安価な傾向)

たしかに、価格はステンレスの方が魅力的かもしれません。
でも、もしステンレスで金アレになってしまったら…?
その後の治療費や、つけられるアクセサリーが制限される不便さを考えると、最初から安全なチタンを選ぶ方が、結果的にお得だと私は思います。

ファーストピアス選びで失敗しないためのQ&A

最後に、素材選びでよくある疑問にお答えしますね。

Q.「医療用」と書いてあれば安心?

A. 「医療用」という言葉だけでは不十分です。
「医療用ステンレス(サージカルステンレス)」なのか、「チタン」なのかをしっかり確認しましょう。
先ほどお話しした通り、この二つは安全性が大きく違います。

Q. チタンなら何でもいいの?

A. できれば「純チタン」か「サージカルチタン」を選んでください。
「チタン合金」とだけ書かれているものは、チタン以外の金属(アルミやバナジウムなど)が混ざっていることがあります。

一番信頼できるのは、医療機器の国際規格(ASTM規格)で作られたチタンです。
例えば「ASTM F-136」と書かれたサージカルチタンは、体内に埋め込んでも安全だと認められた最高レベルの素材。
Lioraで扱っているチタンも、この基準をクリアしたものです。

Q. ピアッサーの素材も確認すべき?

A. はい、必ず確認してください。
ピアッサー(穴を開ける機械)に最初からセットされているピアス(スタッド)が、ファーストピアスになります。
その素材が「純チタン製」や「医療用チタン」となっているものを選びましょう。
「医療用ステンレス製」のピアッサーも多いですが、安全性を最優先するならチタン製がおすすめです。

まとめ:不安を安心に変える、最初の素材選び

ファーストピアスの素材対決、いかがでしたか?

  • 医療用ステンレス(SUS316L):丈夫で錆びにくい。でも金アレの原因金属(ニッケル等)を含むため、ファーストピアスにはリスクがある。
  • チタン(純チタン/サージカルチタン):金属が溶け出さず、金アレのリスクが極めて低い。軽くて体に優しい。

どちらも「医療用」と呼ばれますが、開けたてのデリケートな時期には、チタンが最も安全な選択肢です。

私も昔、素材選びを適当にして、ピアスホールが安定せずに悩んだ経験があります。
ファーストピアスは、ホールが完成するまで毎日つけっぱなしにする、いわば「お守り」のようなもの。
最初の数ヶ月を安心して過ごすために、ぜひ素材にこだわって選んでくださいね。

もし素材選びで迷ったら、Lioraのサージカルチタン(ASTM F-136)を使ったピアスも、選択肢の一つとして見てみてください。
あなたのピアスライフが、楽しく安全なものになるよう願っています。

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