純チタンピアスでもかゆい?考えられる原因と最終対策

純チタンピアスでもかゆい?考えられる原因と最終対策

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ライター Mio

Liora専属ライターのMioです。私も昔、純チタンピアスでかゆみが出た時のショック…とてもよく分かります。

この記事では、純チタンでもかゆみが出る原因と、本当の安心につながる最終対策を一緒に探っていきましょう。

純チタンでかゆい?まず確認したい3つの可能性

「純チタン」と書かれたピアスでかゆみが出た時、チタン自体を疑う前に確認したいことがあります。意外なところに原因が隠れているかもしれませんよ。

1. ピアスの「ポスト」以外が肌に触れていませんか?

ピアスは「ポスト」(軸の部分)だけではありませんよね。肌に触れる部分を、もう一度よく見てみてください。

  • キャッチ(留め具)の素材は?
    ポストは純チタンでも、キャッチが別の金属(ニッケルやメッキなど)の場合があります。耳たぶの後ろも、とてもデリケートな部分です。
  • デザイン部分が肌に触れていない?
    特に大ぶりなデザインだと、飾りの部分が肌に直接触れることがあります。その飾りが、金アレを起こしやすい素材かもしれません。

「純チタンポスト使用」という表記は、ポストだけが純チタンという意味の場合が多いんです。ポスト以外の部分の素材も、しっかり確認することが大切ですね。

2. 汗や皮脂汚れによる「金属アレルギー以外の」かゆみ

かゆみの原因が、金属ではない場合もあります。ピアスホールは、汗や皮脂、シャンプーの残りなどが溜まりやすい場所です。

これらが雑菌のエサになり、炎症を起こしてかゆみが出ることがあります。これは金アレとは別の「接触性皮膚炎」と呼ばれるものです。特に夏場や運動後などは、こまめに清潔にする習慣をつけたいですね。純チタンのピアスでも、お手入れを忘れるとかゆみの原因になるんですよ。

3. ピアスホールがまだ安定していない

ファーストピアスを卒業したばかりの時期も、注意が必要です。ホールが完成したように見えても、中はまだデリケートな状態かもしれません。

そんな時期に新しいピアスを着け外しすると、小さな傷がつきやすいです。その傷に、汗や汚れ、あるいはピアス素材が触れると、かゆみや炎症につながります。ホールが完全に落ち着くまでは、なるべく刺激を与えないことが重要です。

それでもかゆい…「チタン」自体を疑う前に知りたいこと

お手入れもしたし、ポスト以外も確認した。ホールも安定している。それでもかゆい場合、「やっぱりチタンもダメなの?」と不安になりますよね。でも、私たちが「チタン」と呼んでいるものには、実は色々あるんです。

「純チタン」にも純度がある?

純チタン」といっても、実は純度100%のチタンではありません。JIS規格(日本の工業規格)では、純度99%以上のものを「純チタン」と呼びます。わずかに他の成分が含まれているんですね。

一般的に、アクセサリー用には「グレード1(G1)」や「グレード2(G2)」という純度の高いものが使われます。これらは金アレのリスクが非常に低いとされています。でも、中には純度が低いチタンが使われている可能性も、ゼロではありません。

「チタンポスト」表記の落とし穴

先ほども少し触れましたが、「チタンポスト」という表記には注意が必要です。これは、あくまで「ポストがチタン製」という意味です。

デザイン部分やキャッチが、金アレを起こしやすいニッケルやコバルト、メッキ製品であることは珍しくありません。ポストが大丈夫でも、他の部分が肌に触れて反応しているケースは本当に多いんですよ。「オールチタン製」や「全体が純チタン」と明記されていない限り、確認が必要です。

ピアスの素材表記の違い
表記:「チタンポスト」 ポスト以外は別素材かも
表記:「オールチタン」 全体がチタン製

もしかして:「チタン合金」ではありませんか?

もう一つ、間違えやすいのが「チタン合金」です。チタン合金は、強度などを高めるために、他の金属(アルミ、バナジウム、時にはニッケルなど)を混ぜたものです。

とても丈夫で軽いので、工業製品やメガネのフレームなどにも使われます。でも、アクセサリーとしては注意が必要です。もし金アレの原因となる金属が混ぜられていたら、かゆみが出ても不思議ではありません。「チタン製」という言葉だけを信じず、それが「純チタン」なのか「チタン合金」なのかを見極めることが大切です。

なぜ「サージカルチタン」が最終選択肢になるのか

純チタンでも不安が残る…。そんな私が最終的にたどり着いたのが、「サージカルチタン」でした。Lioraの製品でも使われている、私が最も信頼している素材です。

サージカルチタンとは?

サージカルチタンは、医療現場で使われるために開発されたチタンです。「サージカル(Surgical)」は「外科の」という意味。つまり、人工骨やインプラント(歯の根っこ)など、体内に埋め込む器具にも使われるレベルの素材なんです。

JIS規格では「チタン合金」の一種(G23など)に分類されますが、金アレの原因となるニッケルなどは含まれていません。体内で拒否反応やアレルギーを起こさないよう、厳しく管理されています。

純チタンとの大きな違い

「純チタン(G1, G2)」と「サージカルチタン(G23など)」の大きな違い。それは、肌への優しさを追求した「目的」です。

純チタンも、もちろん金アレを起こしにくい優れた素材です。でも、サージカルチタンは、それ以上に「体との相性」を最優先に考えて作られています。金属が汗などで溶け出してイオン化するのを防ぐ「強力なバリア(不働態皮膜)」を持っています。このバリアが非常に安定しているため、金属が体内に流れ出すのを徹底的に防いでくれるんです。

「純チタン」と「サージカルチタン」の比較
項目 純チタン(G1/G2) サージカルチタン(G23)
主な規格 JIS1種・2種 JIS 60種 (ASTM F-136)
主な用途 アクセサリー、工業製品 医療(体内埋込)、ピアス
金アレリスク 極めて低い 極めて低い(医療規格)
特徴 純度が高い 強力なバリア(不働態皮膜)

私がサージカルチタンを選ぶ理由

私自身、純チタンで「あれ?」と思った経験があります。だからこそ、金アレに悩む友人には、よりリスクの低い選択肢をすすめたい。それがサージカルチタンです。

医療用として、その安全性が証明されている安心感は、何物にも代えがたいですよね。「これなら大丈夫かも」という期待が、確信に変わる素材だと感じています。

かゆみが出た時の応急処置と今後のピアス選び

もし今、純チタンピアスでかゆみを感じていたら。まずは落ち着いて対処しましょう。

すぐにピアスを外してホールを清潔に

かゆみや赤み、腫れを感じたら、すぐにそのピアスを外してください。無理は禁物です。ピアスホールを刺激しないよう、優しく洗浄して清潔に保ちましょう。ピアス自体もきれいに洗い、水分をよく拭き取って保管してください。

症状が続く場合は皮膚科を受診

ピアスを外しても症状が改善しない場合や、ひどくなる場合は、必ず皮膚科を受診してください。自己判断で薬を塗ると、悪化させることもあります。専門医に相談して、適切な処置を受けることが一番の近道です。金アレのパッチテストを受けて、自分がどの金属に反応するのかをハッキリさせるのも良い方法ですよ。

これからの素材選びで失敗しないために

今回の経験は、決して無駄ではありません。自分に合う素材を見つけるための、大切なステップです。

これからは、「チタン」という言葉だけでなく、その「種類」や「純度」まで確認する習慣をつけましょう。「純チタン(G1, G2)」なのか、「サージカルチタン(G23など)」なのか。そして、ポストだけでなく「すべて(オール)がその素材か」を確認すること。この2点を意識するだけで、ピアス選びの失敗はぐっと減るはずです。

不安から解放されるための「素材選び」

純チタンのピアスでかゆみが出た時の、原因と対策についてお話ししてきました。

「純チタンでもダメだった…」と落ち込むのは、まだ早いです。そのピアスが、本当にあなたの肌に合わない素材だったのか。もう一度、冷静に確認してみてください。

金アレの悩みは、本当に切実ですよね。私も長い間、「おしゃれは我慢」と諦めかけていました。でも、正しい知識を持って素材を選べば、必ず自分に合うものが見つかります。

私にとっての答えは「サージカルチタン」でした。医療用の安心感が、何より心を軽くしてくれたんです。Lioraのサージカルチタン製品は、そんな私の経験から「これなら」とおすすめできる選択肢の一つです。あなたも「これなら安心」と思える素材に出会って、ピアスのおしゃれを心から楽しめますように。

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