純チタンと普通のチタンピアスの違いって何?どちらを選ぶべき?

純チタンと普通のチタンピアスの違いって何?どちらを選ぶべき?

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ライター Mio

Liora専属ライターのMioです。私も昔、金属アレルギーでピアス選びには本当に苦労しました。

この記事では、「純チタン」と「普通のチタン」の違い、そして金属アレルギーの視点でどちらを選ぶべきかを分かりやすく解説していきますね。

「純チタン」と「普通のチタン」の基本的な違いは?

ピアス選びでよく聞く「チタン」という言葉。 実はこれ、大きく分けて「純チタン」と「チタン合金(普通のチタン)」の2つがあるんですよ。 まずは、この2つの基本的な違いを見ていきましょう。

まず知っておきたい「チタン」の基本

チタンは、軽くて丈夫、そして錆びにくいという特徴を持つ金属です。 医療分野でも使われるほど、体にも優しい素材として知られています。 ですが、ピアスなどのアクセサリーに使われる場合、その「純度」や「成分」がとても重要になるんです。

「純チタン」とは?(高純度のチタン)

「純チタン」とは、その名の通り、チタンの純度がとても高いもののことです。 JIS規格(日本の工業規格)などで「グレード1(G1)」や「グレード2(G2)」と呼ばれるものがこれにあたります。 純度は99%以上。他の金属がほとんど含まれていないのが最大の特徴です。

医療用インプラント(体内に埋め込む器具)にも使われるグレードもあり、金属アレルギーの観点からは最も安心できる素材の一つと言えますね。

「普通のチタン」(チタン合金)とは?

一方、「普通のチタン」や「チタン製」とだけ書かれているものは、「チタン合金」であることが多いです。 これは、チタンに他の金属(例えばアルミニウム、バナジウム、パラジウムなど)を混ぜて、強度や加工しやすさを高めたものです。

JIS規格では「グレード5(G5)」などが有名で、工業製品や航空機の部品などにも使われます。 もちろんチタン合金も優れた素材ですが、アレルギーの原因になりやすい金属が微量に含まれている可能性が、純チタンよりは高くなります。

なぜ金属アレルギーに「純チタン」が推奨されるの?

では、なぜ特に金属アレルギーが不安な人に「純チタン」がすすめられるのでしょうか。 その理由を、金属アレルギーが起こる仕組みから見ていきましょう。

金属アレルギーが起こる仕組み

金属アレルギーは、汗や体液によって金属がわずかに溶け出し(イオン化)、それが体内のタンパク質と結びつくことで起こります。 体がそれを「異物だ」と判断して、かゆみやかぶれなどの反応を起こしてしまうんです。

つまり、いかに「金属が汗で溶け出さないか」がポイントになります。

純チタンが肌に優しい理由(強力なバリア)

純チタンは、空気や水分に触れると、表面に「不働態皮膜」という、とても強力で安定したバリア(膜)を瞬時に作ります。 このバリアが、中のチタンが汗などで溶け出すのを強力に防いでくれるんです。 だから、金属イオンが体内に流れ出しにくく、アレルギー反応が非常に出にくい素材とされています。

チタン合金(普通のチタン)の注意点

チタン合金も、チタンが主成分なので基本的には溶け出しにくい素材です。 しかし、混ぜられている他の金属(アルミニウムやバナジウムなど)が、人によってはアレルギーの原因になる可能性がゼロではありません。

「チタンポスト」と書かれていても、ポスト(軸)だけがチタンで、肌に触れるキャッチや飾りの部分が違う素材(メッキなど)ということもあります。 これだと、ポスト以外の部分でアレルギーが出てしまうことも…。 「チタンだから大丈夫」と安心せず、どの部分がチタンなのか、純度はどれくらいかを確認することが大切ですね。

「純チタン」と「チタン合金」ピアスの見分け方

お店でピアスを選ぶとき、どうやって「純チタン」か「チタン合金」かを見分ければ良いのでしょうか。 いくつかポイントを紹介しますね。

表記を確認する(グレード表記)

一番分かりやすいのは、素材の表記です。

チタンの主な種類と表記例
種類 主な表記例 特徴
純チタン 純チタン / G1 / G2 / ASTM F-67 純度99%以上。アレルギーリスクが最も低い。
チタン合金 チタン合金 / G5 / G23 / ASTM F-136 他の金属を混ぜ、強度や加工性を高めたもの。

(※)G23(グレード23)は、チタン合金の中でも医療用インプラントに使われる規格で、アレルギー性は低いとされています。

もし「チタン製」としか書かれていない場合は、チタン合金の可能性が高いか、純度が分からない状態です。 アレルギーが心配な方は、純チタンと明記されているものを選ぶのが安心ですね。

価格帯の違い

一般的に、純チタンは加工が難しく、素材自体も高価なため、チタン合金の製品よりも価格が高くなる傾向があります。 あまりに安価な「チタン製」ピアスは、チタン合金であるか、ポストだけがチタンである可能性を考えても良いかもしれません。

信頼できるショップで確認する

一番確実なのは、素材についてしっかり説明している、信頼できるショップで購入することです。 金属アレルギーに配慮した専門店などでは、チタンのグレードや純度を明記していることが多いですよ。 分からないことがあれば、お店の人に直接聞いてみるのも良いですね。

結局、どちらを選ぶべき?シーン別のおすすめ

ここまで違いを見てきましたが、結局どちらを選べば良いか迷いますよね。 あなたの状況に合わせて、選ぶ基準を整理してみましょう。

金属アレルギーが不安な方・ファーストピアス

金属アレルギーの症状が出たことがある方や、ファーストピアスを卒業したばかりで肌がまだデリケートな方には、断然「純チタン(G1やG2)」をおすすめします。 価格は少し高くなるかもしれませんが、アレルギーのリスクを最小限に抑えることを最優先に考えたいですね。 純チタンは装飾などのデザインが難しい素材でもあるので、シンプルなデザインが多くなりますが、その分、普段使いしやすいですよ。

デザインや強度を重視したい方

金属アレルギーの症状が今まで一度も出たことがない方や、とにかく丈夫なものが欲しいという方は、「チタン合金(G5やG23など)」も選択肢になります。 チタン合金は純チタンよりも強度が高く、加工もしやすいため、デザインのバリエーションが豊富なこともあります。 ただし、将来的にアレルギーを発症するリスクはゼロではないので、汗をかいたら外すなど、ケアはしっかり行うようにしましょう。

まとめ:自分の肌と相談して、最適なチタンを選びましょう

「純チタン」と「普通のチタン(チタン合金)」の違い、なんとなく分かりましたか?

私自身、色々試した結果、やはり肌に直接触れるものは、できるだけ純度が高いものを選ぶようになりました。 ピアスは毎日身につけることも多いアクセサリーですから、安心感が一番大切ですよね。

Lioraで扱っている「サージカルチタン」もおすすめです。 医療現場でも使われるグレードで、もちろん金属アレルギーにも配慮されています。 もし素材選びで迷ったら、こうした信頼できる素材を基準に選んでみるのも、一つの良い方法だと思いますよ。

あなたのピアス選びの不安が、少しでも軽くなれば嬉しいです。

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