チタン合金のピアスは安全?純チタンとの違いと見分け方

チタン合金のピアスは安全?純チタンとの違いと見分け方

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ライター Mio

Liora専属ライターのMioです。「チタンなら安心」と思っていても、「チタン合金」と聞くと不安になりますよね。

この記事では、「純チタン」と「チタン合金」の違いや、安全なピアスの見分け方を分かりやすく解説します。

まず知っておきたい「チタン」の基本

「チタンは金アレに強い」とよく聞きますよね。

まずは、その理由と「純チタン」「チタン合金」という言葉の違いを、簡単におさらいしましょう。

なぜチタンはアレルギーに強いの?

チタンがアレルギーを起こしにくい理由は、とても賢い性質を持っているからです。

チタンは、空気や水に触れると、表面に「強力なバリア」を瞬時に作ります。
このバリアが、金属が汗などで溶け出すのを防いでくれるんです。

金アレの原因は、金属が汗で溶け出してイオン化し、体に入り込むこと。
チタンは、この「溶け出す」こと自体をバリアで防ぐ力がとても強いんですね。

「純チタン」と「チタン合金」は別物です

ここが大切なポイントです。
一般的に「チタン」と呼ばれるものには、大きく分けて2種類あります。

「合金」にする理由は、強度を上げたり、加工しやすくしたりするためです。

でも、金アレの視点で見ると、この「他の金属」が何なのかが重要になってきます。

チタン合金のピアスは安全?

では、本題の「チタン合金」のピアスは安全なのでしょうか。

結論から言うと、「合金の種類によります」となってしまいます。

「合金」=他の金属が混záっている

「チタン合金」と書かれている場合、それは純粋なチタンではありません。
チタン以外の金属が、意図的に加えられています。

アクセサリーで使われるチタン合金には、どんな金属が使われているか明記されていないことも多いんです。
もし、アレルギーを起こしやすい金属が少しでも含まれていたら……。
チタンがメインでも、安心とは言い切れないですよね。

注意したい合金の成分

金アレの人が特に注意したい金属は、ニッケル、コバルト、クロムなどです。
これらはアレルギー反応が出やすい代表的な金属。

安価なアクセサリーに使われる「チタン合金」の中には、コストを下げるために、こうした金属が微量に含まれている可能性もゼロではありません。

すべてのチタン合金が危険なわけではない

もちろん、すべてのチタン合金が危険というわけではありません。

例えば、医療の世界では、体に埋め込むボルトなどに「医療用チタン合金」が使われます。

これらは、アレルギー性が低い金属(アルミやバナジウムなど)を使い、安全性が厳しく管理されています。
でも、残念ながら、ファッションピアスで「医療用チタン合金(Grade5など)」が使われることは稀です。

「純チタン」と「チタン合金」の決定的な違い

金アレの不安をなくすためには、「純チタン」と「チタン合金」の違いをしっかり知っておくことが大切です。

主な違いを3つにまとめました。

純チタンとチタン合金の比較
比較ポイント 純チタン (Grade1-4) チタン合金 (Grade5など)
違い1:チタン純度 99.4%以上 (ほぼ100%) チタン以外の金属を含む (例: 約90%)
違い2:アレルギーリスク 極めて低い(最も安心な選択肢の一つ) 混ぜ物による(不明な場合はリスクあり)
違い3:主な用途 インプラント、人工骨(体内埋込) 航空機部品、医療用ボルト(強度重視)

違い1:チタンの純度

一番分かりやすい違いは、チタンの純度(%)です。

  • 純チタン:
    JIS規格(日本のルール)で、チタンが99.4%以上のものを指します。さらに純度によって「Grade1(1種)」〜「Grade4(4種)」に分かれます。Grade1が最も純度が高いです。
  • チタン合金:
    チタン以外の金属が数%〜数十%含まれます。例えば「Grade5(64チタン)」は、チタン約90%、アルミ約6%、バナジウム約4%です。

違い2:アレルギーリスク

金アレの視点では、この違いが最も重要です。

  • 純チタン (特にGrade1, 2):
    不純物が極めて少ないため、金属が溶け出すリスクが最小限。アレルギー反応が非常に出にくい素材です。
  • チタン合金:
    「混ぜ物」の種類によります。もしニッケルなどが含まれていれば、アレルギーのリスクは上がります。何が混ざっているか分からない場合は、避けるのが賢明です。

違い3:使われる場所

もともとの使われ方も違います。

  • 純チタン:
    加工は難しいですが、耐食性(さびにくさ)と安全性が高いため、人工骨やインプラント(歯)など、体内に長期間入れるものに使われます。
  • チタン合金:
    純チタンより強度が高く軽いため、航空機の部品やゴルフクラブ、医療用でもボルトなど強度が必要な部分に使われます。

安全なチタンピアスを選ぶ「見分け方」

では、私たちがピアスを買うとき、どうやって「純チタン」を見分ければいいのでしょうか。

3つのチェックポイントを紹介します。

見分け方1:表記をチェックする

まずは、お店の表記をしっかり確認しましょう。
純チタン」や「ピュアチタン」と書かれているものが安心です。

もし可能なら、以下の表記を探してみてください。

  • 「純チタン」
  • 「チタン99.4%以上」
  • 「Grade1 (G1)」または「Grade2 (G2)」
  • 「JIS規格 1種」または「2種」

逆に、「チタン合金」や、単に「チタン」としか書かれていない場合は、純チタンではない可能性があります。

見分け方2:「チタンポスト」「チタン加工」に注意

よくあるのが「チタンポスト」という表記です。
これは、「肌に触れる軸(ポスト)の部分だけチタン」という意味です。

モチーフ(飾りの部分)やキャッチ(留め具)が、真鍮(しんちゅう)や他の合金の場合があります。
耳たぶが厚い方や、モチーフが肌に触れるデザインだと、ポスト以外でアレルギーが出てしまうことも。

また、「チタンコーティング(チタンメッキ)」も注意です。
表面はチタンですが、使っているうちにメッキが剥がれて、中の金属が出てくる可能性があります。

見分け方3:価格帯もヒントに

純チタンは、素材自体が高価で、加工も難しい金属です。
そのため、製品はどうしても高価になる傾向があります。

もし、デザインが凝っているのに数百円など、極端に安い「チタンピアス」があったら…。
それは純チタンではなく、チタン合金やチタンポストである可能性が高いかもしれません。

特に肌が敏感な人が選ぶべき素材

金アレの不安を抱えていると、「じゃあ、結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。

私がたどり着いた結論をお話しします。

一番のおすすめは「純チタン」

いろいろ試した結果、やはり最も信頼できるのは「純チタン」です。

特に、JIS規格の「Grade1」や「Grade2」と明記されているものは、医療インプラントにも使われるレベル。
これらは、私が知る限り、最もアレルギーリスクの低い金属の一つです。

「サージカルステンレス(316L)」との比較

純チタンと並んで、金アレ対応として有名なのが「サージカルステンレス(316L)」です。
こちらも医療用メスなどに使われる、アレルギーが出にくい素材です。

「絶対に失敗したくない」「合金というだけで不安」という方には、不純物がほぼゼロの「純チタン」の方が、より安心な選択肢になるかもしれませんね。

まとめ:不安な気持ちにさよなら。素材選びで安心を手に入れよう

「チタン合金」と「純チタン」の違い、少しクリアになりましたか?

昔の私も、「チタン」という言葉の響きだけで、よく確認せずに買って失敗したことがあります。
「これもダメだった…」と落ち込むのは、本当につらいですよね。

だからこそ、これからは表記をしっかり見て、「純チタン」を選んでみてください。
素材の違いを知ることは、自分を守る一番の近道ですよ。

ちなみに、Lioraが扱っている「サージカルチタン」もおすすめです。

もし素材選びで迷ったら、Lioraの商品をご覧ください。

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