金属アレルギー(金アレ)でもう悩まない!チタンピアスの正しい知識と選び方

金属アレルギー(金アレ)でもう悩まない!チタンピアスの正しい知識と選び方

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ライター Mio

Liora専属ライターのMioです。私も昔、金属アレルギーでピアスを諦めかけていたので、その不安、すごく分かります。

この記事では、「純チタン」がなぜ安全なのか、どう選べば良いのか、その正しい知識を分かりやすく解説しますね。

「このピアス、可愛い!でも、またアレルギーが出たらどうしよう…」

金属アレルギー(金アレ)があると、ピアス選びは本当に慎重になりますよね。可愛いデザインを見つけても、素材が気になって諦めてしまう。そんな経験、私にもたくさんあります。

最近は「純チタン」や「チタン製」という言葉をよく見かけますが、「本当に大丈夫なの?」「サージカルチタンとは何が違うの?」と、かえって迷ってしまうこともあるかもしれません。

チタンは、金アレに悩む人にとって心強い味方になってくれる素材です。でも、その力を正しく知っておかないと、思わぬトラブルにつながることも。

この記事では、長年金アレと付き合ってきた私の経験も踏まえながら、「純チタン」の正しい知識と、安心してピアスを選ぶためのポイントを、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

そもそも「純チタン」は金属アレルギーに安全?

まず一番知りたいのは、「純チタンは本当に金アレに安全なの?」という点ですよね。

結論から言うと、純チタンは金属アレルギーの“リスクが極めて低い”素材です。100%絶対に大丈夫、とは言えませんが、他の多くの金属と比べて格段に安全性が高いんですよ。

なぜ安全なのでしょうか。それは、金属アレルギーが起こる仕組みと関係があります。

つまり、金アレを防ぐには「金属が汗で溶け出さない」ことが重要です。

純チタンがすごいのは、ここなんです。チタンは空気や水に触れると、瞬時に表面に「強力なバリア(不働態皮膜)」を作ります。このバリアはとても安定していて硬く、汗や皮脂が触れても、中のチタンが溶け出すのを強力に防いでくれるんですよ。

もし傷がついてバリアが壊れても、すぐに新しいバリアが再生されます。このおかげで、金属が溶け出しにくく、アレルギー反応が起こるリスクを最小限に抑えられる、というわけです。

「純チタン」って書いてあれば安心? 種類と見分け方

「じゃあ、純チタンって書いてあるピアスなら何でもOK?」と思うかもしれませんが、実はここにも少し注意が必要です。

一口に「チタン」と言っても、いろいろな種類があるんです。大きく分けると、「純チタン」と「チタン合金」の2つがあります。

  • 純チタン:その名の通り、ほとんどチタンだけでできている金属。不純物がとても少ないです。
  • チタン合金:チタンに、アルミニウムやバナジウムなど他の金属を混ぜて、強度などを高めたもの。

ピアスでよく聞く「サージカルチタン」は、この「チタン合金」の一種(G5など)を指すことが多いです。もちろん、これらも医療現場で使われる安全な素材なんですよ。

ただ、「純チタン」にこだわるなら、その「純度」が大切になります。

チタン素材の分類イメージ
← 純度が高い(不純物が少ない) 強度が高い(他の金属を含む) →

ピアスで重要な「チタンのグレード」

純チタンにも、純度によってグレード(等級)があります。日本には「JIS規格」、世界的には「ASTM規格」という基準がよく使われます。

金アレさんがピアスを選ぶときに注目したいのは、医療用として使われるグレードかどうかです。例えば、以下のような表記があります。

ピアスの素材で見る主なチタングレード
規格 主な表記 特徴
JIS規格 純チタン (JIS 1種・2種) チタン純度が99.4%以上。不純物が少なく、日本国内で信頼される素材です。
ASTM規格 G23 (グレード23) 医療用(インプラント用)に規格されたチタン合金。不純物が極めて少なく管理され、純チタン以上にアレルギーリスクが低いとも言われます。
ASTM規格 G5 (グレード5) 医療用(人工関節など)にも使われるチタン合金。「サージカルチタン」として一般的ですが、微量の他金属を含みます。

少し難しくなりましたが、ポイントは「素材の規格がきちんと明記されているか」です。「純チタン製」という表記に加え、「JIS 1種」や「G23」といった具体的なグレードが書いてあると、より信頼度が高いと言えますね。

金アレさんがピアスを選ぶ時の重要チェックポイント

「純チタン」の知識が深まったところで、実際にお店でピアスを選ぶときに、どこをチェックすれば良いかを見ていきましょう。

「チタンポスト」の落とし穴

よく「チタンポスト」と書かれたピアスがあります。これは、耳の穴に通す「ポスト(軸)」の部分だけがチタン製、という意味です。

もちろん、ポストがチタンなのはとても良いことです。でも、金属アレルギーは、肌に触れるすべての金属部分で起こる可能性があります。

例えば、耳たぶに直接触れる「飾り(ヘッド)」の部分や、耳の後ろの「キャッチ」が、チタンではない別の金属(メッキ製品など)だったらどうでしょう? そこでアレルギー反応が出てしまうかもしれません。

金アレさんが安心して使うには、ポストだけでなく、肌に触れる部分すべてが純チタン(またはサージカルチタン)で作られているかを確認するのが一番です。「オールチタン製」「フルチタン」といった表記が目安になります。

コーティング(メッキ)製品に注意

純チタンはもともと銀色(チタンシルバー)をしています。もしゴールドやピンクゴールドの「チタンピアス」があったら、それは表面に色を付けるための「コーティング(メッキ)」がされている可能性が高いです。

「チタンコーティング」と書かれていても、その下地(中の金属)が何なのか分かりません。使っているうちにコーティングが剥がれて、中の金属が汗で溶け出してしまうと、アレルギーの原因になります。

金アレの症状が特に心配な方は、コーティングされていない「無垢」の純チタン製品を選ぶことをおすすめします。

純チタンピアス、普段のお手入れはどうする?

純チタンは、とても丈夫で錆びにくく、お手入れが簡単なのも嬉しいポイントです。

基本的には、ピアスを外した後に、柔らかい布(メガネ拭きなど)で優しく拭くだけで十分です。皮脂や汗、化粧品などが付いたままだと、表面がくすんで見えることがあるので、それを拭き取ってあげるイメージですね。

もし汚れが気になってきたら、中性洗剤を薄めたぬるま湯で優しく洗い、洗剤が残らないようにしっかりすすぎます。そして一番大切なのが、すぐに乾いた布で水分を完全に拭き取ること。水分が残ると、水垢のようになってしまうことがあるからです。

正しい知識で、ピアスのおしゃれを諦めないで

ここまで、「純チタン」についてお話ししてきました。

金属アレルギーだからとピアスを諦めるのは、とても寂しいですよね。純チタンは、正しい知識を持って選べば、金アレに悩む私たちのとても心強い味方になってくれます。

大切なポイントをおさらいしますね。

  • 純チタンは、表面の「強力なバリア」のおかげで金属が溶け出しにくく、アレルギーのリスクが極めて低い。
  • 「G23」や「JIS 1種」など、医療用にも使われるグレードか確認できると、より安心。
  • 「チタンポスト」だけでなく、肌に触れる部分すべてがチタン製か(オールチタンか)をチェックする。
  • コーティング(メッキ)ではなく、「無垢」の素材を選ぶのがおすすめ。

私自身、たくさんの素材を試してきましたが、Lioraで扱っている「サージカルチタン」も、医療用規格(G5など)に基づいた信頼できるチタン素材の一つです。これらのおかげで、私も今では安心してピアスのおしゃれを楽しんでいます。

この記事が、あなたが「これなら大丈夫かも」と思えるピアスに出会う、小さなきっかけになれたら嬉しいです。

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