チタンピアスで膿むのはなぜ?考えられる原因と対処法

チタンピアスで膿むのはなぜ?考えられる原因と対処法

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ライター Mio

Liora専属ライターのMioです。「チタンなら安心」そう思って選んだピアスでホールが膿んでしまったら…すごく不安になりますよね。

この記事では、チタンピアスで膿む原因と、そうなった時の対処法、そして今後の予防策を分かりやすくお話ししますね。

チタンピアスで膿む主な原因

チタンで膿んだ、と感じても、チタン自体が原因とは限りません。 まずは、他の原因がないか見ていきましょう。

1. ピアスホールの傷や汚れ

ピアスホールは、実はとてもデリケートです。 とくにホールがまだ安定していない時期は、注意が必要ですよ。

  • 着け外しの時に、ポストでホール内を傷つけてしまった。
  • 寝ている間にピアスが圧迫されて、ホールに負担がかかった。
  • 服や髪の毛に引っかけてしまった。

こうした小さな傷から、膿んでしまうことがあります。 また、皮脂や汗、シャンプーの残りカスなどがホールに溜まると、それが刺激になることも多いんです。

2. 細菌の感染

ピアスホールが傷ついた状態で、ケアを怠るとどうなるでしょう。 そこから細菌が入って、炎症を起こしてしまうことがあります。 これが「膿む」状態なんですよ。

  • ピアスを着ける前に、手やピアス自体を清潔にしなかった。
  • お風呂上がりに、ホールをしっかり乾かさなかった。

不衛生な状態は、トラブルの大きな原因になります。 とくに夏場は汗をかきやすいので、こまめなケアが大切ですね。

3. 汗や体液による刺激

健康なホールでも、汗や体液(リンパ液など)が刺激になることがあります。 金属は汗や体液に触れると、微量ですが溶け出す性質があります。 (これが金属イオンと呼ばれるものです)

チタンは、この「溶け出し」が非常に少ない素材です。 でも、体調や肌の状態によっては、そのわずかな刺激に反応してしまう可能性もゼロではありません。

「チタンなのに」なぜ?考えられる素材の問題

「ケアはちゃんとしてるはず…」 それでも調子が悪いなら、ピアスの「素材」をもう一度確認してみましょう。 「チタン」と書かれていても、実は色々あるんですよ。

「純チタン」と「チタン合金」の違い

一般的に「チタン」と呼ばれるものには、種類があります。

  • 純チタン(グレード1〜4): ほぼチタンだけでできています。金属アレルギーのリスクは非常に低いです。
  • チタン合金(グレード5など): チタンに他の金属(アルミやバナジウムなど)を混ぜたものです。強度を高めるために使われます。

医療用インプラント(体内に埋め込むもの)に使われるのは、純チタンや特定のチタン合金(グレード23など)です。 ピアスの場合、どのグレードのチタンか明記されていないこともあります。 もしチタン合金で、混ぜられた他の金属にアレルギーがあれば、反応する可能性はあります。

注意が必要な「チタンポスト」という表記

お店でよく見る「チタンポスト」という言葉。 これは「ポスト(軸)の部分だけチタン製」という意味です。

肌に直接触れる「ヘッド(飾り)」や「キャッチ(留め具)」が、違う金属(真鍮や合金など)でできていることが多いんです。 ポストがチタンでも、キャッチや飾りが肌に触れて、そこでアレルギーを起こしているケースは意外と多いんですよ。 購入する時は、全体がチタン製かどうかもチェックしたいですね。

メッキ(コーティング)が剥がれていないか

見た目をきれいにするため、チタンの上にメッキ(コーティング)がされているピアスもあります。 例えば、ゴールドカラーやピンクゴールドカラーのものです。

このメッキが、汗や摩擦で剥がれてしまうと…。 下地に使われている金属(ニッケルなど、アレルギーを起こしやすいもの)が露出して、肌に触れてしまうことがあります。 「前は大丈夫だったのに急に膿んだ」という場合は、メッキの剥がれも疑ってみてください。

もしかして…チタンアレルギーの可能性は?

チタンは、金属アレルギーを起こしにくい素材の代表です。 でも、「絶対にアレルギーにならない」とは言い切れないんです。

チタンアレルギーは非常に稀だけど存在する

本当にごく稀ですが、チタン自体にアレルギー反応を示す方もいます。 こればかりは、体質によるものなので、予測が難しいです。

もし、医療用の純チタン(サージカルチタンなど)を使ってもトラブルが続くなら…。 一度、皮膚科でパッチテストを受けて、自分がどの金属に反応するのか調べてもらうのが確実ですよ。

他の金属アレルギー(ニッケル等)が隠れていないか

先ほどお話ししたように、チタン以外の部分が原因かもしれません。 とくに、ニッケルコバルトクロムなどは、アレルギーを起こしやすい金属として知られています。

チタンポストのピアスのキャッチがニッケルメッキだった、ということもあり得ます。 他のピアスや、ネックレス、腕時計などで、かゆくなった経験はありませんか? もし心当たりがあれば、チタン以外の金属が原因である可能性が高いですね。

ピアスホールが膿んでしまった時の対処法

もし今、ホールが膿んでいたり、熱を持っていたりしたら…。 不安だと思いますが、落ち着いて対処しましょう。

ステップ1:すぐにピアスを外す

まずは、原因となっている可能性のあるピアスを外してください。 「せっかく開けたホールが塞がったら…」と不安になるかもしれません。 でも、炎症を悪化させないことが最優先です。

外す時も、ホールを傷つけないよう、ゆっくり優しく行ってくださいね。

ステップ2:患部を優しく洗浄・消毒する

ピアスを外したら、患部を清潔にします。

  1. 刺激の少ない石鹸(薬用など)をよく泡立てます。
  2. その泡で、ホールの周りを包むように優しく洗います。
  3. ぬるま湯の流水で、石鹸が残らないよう、しっかりすすぎます。
  4. 清潔なタオルやガーゼで、水分を優しく押さえるように拭き取ります。

消毒液を使う方もいますが、刺激が強すぎて、かえって治りを遅くすることもあります。 まずは、石鹸での洗浄を丁寧に行うことをおすすめします。 消毒は、病院の先生の指示に従うのが一番です。

ステップ3:医療機関(皮膚科)を受診する

洗浄しても改善しない、膿がひどい、強い痛みや腫れがある。 そんな時は、迷わず皮膚科を受診してください。

自己判断で市販の薬を塗ると、悪化することもあります。 お医者さんに診てもらい、適切な処置(抗生物質の軟膏など)をしてもらうのが、一番の近道ですよ。 ホールを維持したいという気持ちも、ぜひ相談してみてください。

今後のピアス選びと予防法

一度トラブルが起きると、ピアスを着けるのが怖くなってしまいますよね。 でも、原因が分かれば、対策はできますよ。

ホールが安定するまでは無理をしない

ファーストピアスを外したばかりのホールは、まだ完成していません。 皮膚が薄く、とてもデリケートな状態です。

ホールが安定するまでは、

  • 重いピアスや、揺れるデザインは避ける。
  • 寝る時やお風呂の時は外す。(または引っかからないシンプルなものに)
  • こまめに洗浄して清潔を保つ。

ホールを「育てる」ような気持ちで、優しく扱ってあげてくださいね。

信頼できる素材を選ぶ

今回の経験で、「チタン」という言葉だけでは安心できない、と感じたかもしれません。 素材選びは、本当に大切です。

私自身、色々試した結果、今は「サージカルチタン」を信頼しています。 これは、医療現場でも使われる、アレルギーリスクが極めて低いチタンなんです。 純チタン(グレード2)や、特定のチタン合金(グレード23)などがこれにあたります。

「サージカルステンレス(316L)」も良い選択肢ですが、ステンレスには微量のニッケルが含まれます。 ニッケルアレルギーが強い方は、やはりチタンの方が安心かもしれませんね。

日常のケアを丁寧に行う

ホールが安定してからも、日々のケアは大切です。 お風呂の時に一緒に洗ったり、ピアスを外した時に消毒用アルコールで拭いたり。 ちょっとした一手間が、トラブルを防いでくれますよ。

とくに汗をかいた日は、そのままにしないでくださいね。 汗は金属を溶かす原因になりますから。

不安を解消して、もう一度ピアスを楽しもう

チタンピアスで膿んでしまうと、本当にショックですよね。 でも、原因はチタン自体ではなく、ホールの状態や、チタン以外の金属、ケアの方法にあることが多いんです。

まずは、慌てずに対処(洗浄・受診)すること。 そして、ホールが落ち着いたら、今度は「素材の質」にこだわって選んでみてください。

Lioraで扱っているのは、金属アレルギーに悩んだ私自身が選んだ、高品質なサージカルチタンのピアスです。 もし、次のピアス選びに迷ったら、選択肢の一つとして見てもらえると嬉しいです。 あなたのピアスライフが、もっと楽しくなるよう願っていますね。

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